海野家のおばあちゃん
おばあちゃん。
それは世界一孫を愛し、孫に尽くす存在。
これは、海野家の孫を巡る本当にあったちょっと怖い失敗話である。
http://www2.shimajiro.co.jp/next/cost/kyozai/kyozai01.html より転載
こちらの「しまじろう」人形は、
知らない人の方が少ないであろう、言わずと知れた愛すべきパペット人形である。
その触り心地の良さ、愛くるしい表情から、
子供がどこにでも持ち歩き、抱きしめ、キスをしている様子は
子供を持つ家庭でよく見る光景であろう。
そう、抱きしめ、キスをするのである。
当然、年月が経つと汚れが目立ち始め、至る所に穴が空き、
人形としての役割を終える。
別れの悲しみを初めて知る子供の表情は何とも言えない哀愁が漂う。
ご多聞に漏れず、計らずも海野家でもそんなシーンを目にすることがあった。
もし自分の孫が、そんなシーンに直面し、悲しい表情を浮かべていたらどうだろうか…。
新しい人形を与える…?
せめて汚れだけでも落とす…?
それとも捨ててしまう…?
否、
海野家おばあちゃんは、こうだ。
稀代の天才とはよく言ったもの。
ブラックジャックも驚きの延命処置。
闇の動物パペット技師・海野ばあちゃんにより、
なんとか命を取り留めたしまじろうの気持ちを代弁して、失敗美術館に寄贈します。
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