我が家のアイドル”むらちゃん”
我が家のアイドル ”むらちゃん”
彼女は生まれた時から線が細く
他の子達と比べると発育の度合いは少し遅い程度だった
それでもいい、
いつか実り多き時期が来る
いつかは、いつか、きっとくる
私たちは思っていた
そばにいてくれるだけで、
私たちに幸せをもたらしてくれるその存在は
ただ育ってくれるだけで
私たちに幸せを与えてくれた
どんな子に育ってくれるだろう?
どんな香りかな?
どれくらい大きくなるんだろう…?
彼女を育て始めて、早3ヶ月
本来持つはずの華やかな香りと
青々と羽を伸ばした葉っぱを実らせることなく
彼女の淡い一夏は
静かに終わろうとしている
なんでこんなことになったん?
足元に生やしたきのこに養分を持っていかれ、
野草のような不格好な葉っぱを実らせてしまった我が娘
品種の壁に抗えなかった海野家の大葉(むらちゃん)を
失敗美術館に寄贈させていただきます
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